コンジローマ治療ガイド

尖圭コンジローマの患者動向

尖圭コンジローマは、日本では2003年の感染症法にて、尖圭コンジロームより改名されました。
また定期的な医師による定点報告が必要とされる「5類感染症」に分類されているもので、2002年4月までの国立感染症研究所の統計調査では、
毎年10万人辺り約30人の発症(全体では3.9万人)が報告されています。

更に他の性感染症とともに1999年4月から増加傾向を示し、平成11年には罹患患者総数が3190人であったのに対し、平成13年以降5000人以上へ突入し、平成15年には6253人、現在の平成27年は5806人と、5000人代から6000人代で高水位しているといった状況です。

女性の罹患率も増加中

また、徐々にではありますが、女性の罹患率も増加傾向にあるということがわかってきています。
男女比を調べると、平成11年の男性罹患数は1820人、女性1370人でしたが、翌年の平成14年の女性罹患数が2000人代へ一気に増加し、それ以降2000人以上、現在までの女性の最高年間罹患数は、平成17年の2998人です。
そして現在平成27年には、男性3589人、女性2217人となっています。

尖圭コンジローマのの感染経路

その概要は、セックスとその類似行為に伴い罹患するものですが、世界中に罹患患者がいる有名な性感染症です。
その実態は、やはり性活動を頻繁に行う世代に多く分布していて、まれにですが、医療従事者から患者へ、または両親から子供へ手指を介して移ることや、分娩時の垂直感染というのも存在しています。
これは、感染している母親から分娩時に幼児が膣頸部を通るときにヒトパピローマウイルスがうつり、幼児に乳頭腫が発現することもあるものです。

しかし、その多くは性行為のパートナー同士による感染が主で、デリバリーヘルスなどの風俗で働く女性たちの感染、それに関わる二次感染、多数の方への感染拡大が危険因子となっており、疾患の症状や定期検査、予防方法などの知識の啓蒙・啓発が大切といえます。

尖圭コンジローマの感染の実態

ヒトパピローマウイルスの型によって引き起こす二次障害が異なり、1・2・4型では良性、5・8・47型等では皮膚癌の原因になるなど皮膚へ感染する型として分類されています。
そして粘膜に感染する型で尖圭コンジローマになるものでは、二次感染のリスクによって2種類に分けられ、6と11型が低リスク、16・18・31型が高リスクで子宮癌を起こすものとして予後の判定にも使われます。